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2018年4月17日 (火)

気まぐれアトリエ日記(914)・・・ロクシンガン

4月16日朝9時から教室展Img_1404_2準備作業、午後開場予定。展示作業には生徒55名が参加。作品配置図のように並べたあと、全体の流れを考慮し入れ替えを繰り返す。12時前には展示終了、みんなで仕出し弁当を食べ解散した。

92才Iさんは動く人体でパフォーマンスをするとのことで広いスペースを用意した。お色気のある女性が腰を揺すって踊る仕掛け。顔など、ただきれいじゃないところが可愛い。観光地の場末にあるナントカミュージックで年増女性が踊る退廃的で懐かしい昭和レトロな雰囲気だ。「都はるみを流すと感じ出ますから明日テープ持ってきます」とIさんは云った。

希望者は午後1時からの山本晶司先生ギャラリートークを待つ。中日新聞、静岡新聞の取材を受けているうち先生のトークが始まり100名ほどが集まってくれた。軽妙なジョーク、簡潔な指摘に、時折ハッとさせられる内容であった。忘れないうちにその一部を記してみる。

〈Yさんのアクリル抽象〉 大胆でビビットな色面が素晴らしい。たらしこみ、曲線、直線などを混ぜ過ぎずシンプルにズバッといきたいなー。描いてから消す、崩す、減らすを考えたい。

〈Hさんの水彩〉 近景に田んぼの刈りあとを大きく、遠くに霞んだ家並みの画面構成に感動のありどころが見える。このように感動は画面に一点だけ残すといい。

〈Tさんの油彩〉 コラージュは効果的だが、コラージュしたら必ずその上に色を乗せ、幾分隠すと画面が一体化する。

〈Kさんの水彩画〉 湿った水彩が美しい。しかし乾いた筆捌きも入れ直線も歪めたりすると表現に幅が出る。

〈Nさんの油彩〉 抽象の中に具体的な手などを入れると、現実に引き戻されてしまう。タッチ、配色などで純粋に自分を表現したい。

最後に総括トークを。絵は可愛がりすぎると痩せる。描きすぎると大事なものが枯れる。浮世絵の写楽は短期間のうちにデフォルメして世から消えた。写すことを楽しんだ人だ。楽しみを画面に込めないとつまらない絵になる。

老眼になると視力は落ちるがそうなったら心の目で見ればいい。体には心で見るところが6つある。これをロクシンガンという。(※ケーシー高峰なみのオヤジギャグ)

先生ご夫妻を浜松駅まで送り、多忙な一日は終わった。

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